皆さま、西暦2000年になるとコンピュータが誤作動する
かもしれないという「2000年問題」が話題になったのを
覚えている(ご存じ)でしょうか。
パソコンの内部システムで西暦の下2桁しか表示しない部分があり、
1999から00年に変わった瞬間、いろいろなところで悪影響を
及ぼすかもしれない・・・という問題でした。
結果としては生活に直結する大きな混乱は起こりませんでしたが、
いま、世間では2030年問題や2040年問題が注目されています。
どんな問題?
簡単に説明しますと、どちらも超高齢化社会という節目の内容です。
それは労働力不足という問題にも繋がっていて、雇用や医療、
社会保障などに大きな影響を与えるそうです。
ここから本題になりますが、FUTURE FARMINGの
スマート農業ニュースで、リモートセンシングなどの
精密農業市場が、2030年には最高の成長に達すると予想しています。
MarketsandMarket’s のアナリストは、2022年の
85億ドル市場が、2030年には156億ドルまで成長すると予測し、
この成長を後押しするのが、農家によるリモートセンシング
技術などの導入増加であるとしています。
「限られた人員で、最適な作物を生産しなければならず、
精密農業ツールは非常に人気が高まっています」とのことです。
また他にも、イングランドのInformaサイトでは、
リモートセンシングの導入が進む中、テキサスA&M大学の
研究者たちが、農業における労働力の課題に取り組む記事が
紹介されています。
それはもはや人ではなく、地上と空中から無人ロボットの
群れが働くという(CASS)システム開発の内容です。
プロジェクトリーダーの1人であるKiju Lee氏は、「CASS技術によって可能になるスマート農業は、より良い物流から、水や肥料の最適使用、農薬や廃棄物の全体的な削減などによって、長期的な利益をもたらす可能性がある」と述べています。
研究チームは、雑草に対してもロボットが非化学的防除をおこなうことで、生態学的および環境的にも良い働きをすると考えています。このような、あらゆるニーズを満たせるような技術開発を目指しているそうです。
本題から外れますが「2045年問題」というのもまたネットで騒がれています。
AIが人間の知能を超えるとされる問題です。
いま予測されているスピードでAIが進化を続けた場合、人工知能の性能が人類の知能を上回ると見込まれる年が2045年といわれています。
なんとなく映画ターミネーターのような、ロボットに支配されることも想像してしまいます。
農業は世界中でスマート化が急速に進んで、効率化、省力化、最適化を
実現する技術が開発されています。
近い将来おとずれる問題と合せて、皆さんはどう考えますでしょうか。
sunhopemailmagazine vol.39
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