今回は、ドリップ潅水資材のメーカー「リブリスイリゲーション」にまつわる
革新的な取り組みについてご紹介いたします。
それは、コメの垂直栽培です。
これまでサンホープは、イスラエル、アメリカ、ヨーロッパなどのメーカーの商材を日本に紹介し続けてきました。
リブリスイリゲーションもその中の1社。もともとイスラエルのメーカーなのですが、現在はシンガポール政府の投資会社「テマセク」が所有しています。
何故シンガポール?!
シンガポールは、食料供給の90%以上が輸入に頼っており、土地の約1%しか農業用に確保されていない国です。
野菜は4%、魚介類は8%、養鶏卵で30%を国内生産していますが、
2030年度までに食料自給率を30%に高める計画「30 by 30」という目標に取り組んでいます。
共同出資による支援、生産を増やすための長期的な投資、国産品需要の促進など、さまざまな手段を通して計画が達成される予定です。
生産能力を高めるために多くの資金を提供する中で、シンガポール政府がリブリスイリゲーションに投資をおこなったという訳です。
世界の潮流はSDGs。
環境に負荷をかけないビジネスの重要性がかつてないほどに注目を集めています。
食糧安全保障とSDGsを受けて、「テマセク」は今興味深い試みを行っています。
それが、コメの垂直栽培です。
垂直農法は、高さのある建造物などを使用して行う農法のことで、都市でも農業を行うことができます。
まさにシンガポールの食糧安全保障計画に合致しているものです。
今年の2月、テマセク生命科学研究所は、垂直農法で試験的に栽培されたコメの収穫を行いました。
また都市で栽培できるだけでなく、このお米は環境にやさしいのです。
テマセク米は、以下の2点で環境にやさしい米とされています。
①ドリップかん水で育つので節水できる。
ドリップ潅水によってコメが育つので、元来1kgのコメを生産するのに2500Lの水が必要なところを、テマセク米は750Lのみで栽培できる。
②乾燥に強い品種で節水。
テマセク米は乾燥に強い品種で、他の品種と比べて成長するのに必要な水が少ない。
2週間水がない状態でも、しおれない。
また水田栽培をしないことによって、温室効果ガスの削減も見込まれています。
サンホープでも持続可能な農業を目指し、「ドリップかん水でコメを栽培する試み」を行っています。
2019年から栽培実験を始め、今年でシーズン3を終えました。
この動画は、2021年の取組みをまとめたものです。
弊社代表益満の「あきらめるつもりはない」の言葉通り、前年の課題を解決するための策を講じて臨んだシーズン3。
ご興味のある方は、是非ご覧になってください!
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