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フードマイレージを考える

「フードマイレージ」とは、食べ物が移動する距離の

こと。世界各地で収穫された作物、加工された

食品は、飛行機、船、トラック・・・様々な

移動手段で私たちの元へ届けられます。

食のグローバル化により、豊かな食生活という

メリットを享受していますが、

見逃してはいけないことも。

 

イスラエル農業のポータルサイト

「Israel Agri」より

Netafim社 グローバル農学部長、

Dubi Raz氏の話

How Fresh is your food?

あなたの食料はどれくらい新鮮ですか?」

をご紹介します。

 

食料は農場からお皿まで最大1,500マイル

移動し、大量の温室効果ガスを排出します。

食べ物が別の州から、または別の国から

飛行機で飛んでいるか、トラックで

何千マイルも移動しているかどうか-

すべての輸送モードとほとんどの形態の

貯蔵と生産は、世界のCO2排出量の3分の1に

寄与する燃料を消費します。

なぜ地元産の新鮮な食材を買うのか?

それはあなたにとってより健康で、地元の

経済や環境にとってもより良いものだからです。

新鮮な農産物にはいくつかの利点があります。

•地元の農産物は長距離輸送する必要がなく、

輸送中の鮮度を保つために防腐剤や化学薬品を

使用する必要がない。

•新鮮で味がよく、その自然な季節の中で

育てられる食物を食べられる。

•作物がどこから、どのように生産されたのかを

容易に知ることができる。

•食品のマイル、つまり農場から消費者まで

食品が移動する距離が短縮され、CO2排出量が

削減されるため、環境にも優しい」

 

そのカギとなるのが、都市に新鮮な農産物を

提供する都市型農業である、と同氏。

 

「ドイツやアメリカの一部では、

新鮮な農産物を都市で供給するため

食料品店のすぐ近くに農場を作って

直接販売するという例もあります。

限られた土地で効率的に行う都市型農業は、

施肥とかん水の管理が必須となるため

安心安全な作物を計画的に収穫することが可能。

都市型農業の需要は高まっており

輸送時のCO2削減にも貢献します」

記事全文はこちらから

http://www.israelagri.com/?CategoryID=521&ArticleID=1824

 

日本にいながら、口にしているのは

すべて外国産食材ということも

珍しくない昨今。

例えば、こんなグローバルな内容の朝食では

エクアドル産バナナ  日本までの距離 約1万5千キロ

カナダ産オートミール    〃    約8千キロ

ブラジル産コーヒー     〃    約1万7千キロ

 

日本までの距離を合計したら、

あっという間に世界1周(約4万キロ)。

これからの食材選びに、フードマイレージを

考えてみませんか。

 

sunhope mailmagazine vol.11